子犬の甘噛みの心理｜ドッグスクールIDEAL

甘噛みの種類と理由

まず大前提として、ワンちゃんには「吠える」「噛む」などの元々備わっている本能があります。

しかし仔犬の頃に兄弟犬を強く噛んで遊んでもらえなくなった、母犬を噛んで怒られた、というような経験を通じて、噛んではいけないものがあることを学びます。人の手はもちろん噛んでいいものではありませんので、私たちは仔犬にそれを教える必要があるのです。

歯の生え変わり
遊びの延長
ストレス
飼い主さんの反応を楽しんでいる

詳しくご紹介

歯の生え変わり

ワンちゃんは乳歯が生え変わる頃に歯がムズムズして噛むようになる、と言われています。それ以前から噛む行為はみられていることがほとんどですが、その時期になるとより噛みたい欲求が強くなるという考え方もあります。歯が生え変わる時期は犬種による違いや個体差もありますが、大体生後7ヶ月齢までには永久歯に生え変わることが多いでしょう。飼い主さんは歯の生え変わりに気づかないことが多いので、こまめに歯をチェックしてあげてください。
遊びの延長

人と遊ぶことが好きなワンちゃんは、遊びの延長として甘噛みをしてくることがあります。人間と遊ぶときでも、仔犬は犬同士でじゃれ合うのと同じように手や指などに甘噛みすることも。こうした遊びの中でワンちゃんは噛む加減や接し方を学んでいきますが、相手が人間の場合では、絶妙のタイミングでワンちゃんに学ばせることが出来ないことが多く、いつまでも甘噛みを続けてしまいます。
ストレス

ワンちゃんはストレスが溜まると、それを発散するために噛むという行動をとる場合があります。また、暇をもてあましているときにも、何かを噛んで気を紛らわしているともいわれています。噛みたいと思えるおもちゃを与え、それを存分に噛ませることが大切です。ストレスの原因がわかれば、それを取り除いてあげるようにしましょう。
飼い主さんの反応を楽しんでいる

ワンちゃんに噛まれたときに飼い主さんが過剰に反応すると、ワンちゃんは喜んで遊んでくれていると思い、繰り返し甘噛みをします。こうした状態が続くと、ワンちゃんは構ってほしいときなどに噛みついてくるようになります。

甘噛みの対処法

噛んでもいいおもちゃを与え、それで一緒に遊んであげることで、人の手足を噛むよりも楽しいことだと教えましょう。中におやつを詰め込めるタイプの噛むおもちゃを使用するのもお勧めです。また、人の手足に噛んだり歯をあてた際は、まったく痛くなくても大げさに「痛い！」と低い声で強めに言います。それでも噛む行為が治まらないときは、噛めないように手を隠してワンちゃんに背をむける、離れる、別室に移動する、ワンちゃんをケージに戻してクールダウンさせたりします。落ち着いた様子であれば、またすぐそばに戻ったり、ケージから出してあげます。噛むと遊んでもらえなくなる、ということを覚えてもらいましょう。

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