愛犬の基本的なしつけ｜ドッグスクールIDEAL

ワンちゃんが飼い主さんを見て意識を向けている状態、注目している状態を「アイコンタクト」といいます。アイコンタクトはとても大切で、すべてのしつけの基礎となるものです。 たとえば、飼い主さんのほうを見て意識を向けているワンちゃんと、全く違う方向を向いているワンちゃんに「おすわり」と声をかけたとしたら、どちらのワンちゃんが指示に従いやすいと思いますか？ おそらく多くの場合、飼い主さんに意識を向けているワンちゃんのほうが指示に従うでしょう。 アイコンタクトができているワンちゃんは、万が一、犬同士のトラブルや突発的な出来事が起こった場合でも、名前を呼べば反応して飼い主さんに注目し、次の「おいで」などの指示に従いやすくトラブルを回避しやすいなどの効果があります。 また、アイコンタクトができると、愛犬の意識を飼い主さんに集中させることができるため、さまざまなしつけを効果的に学習させることができます。そのときに大切なのは、愛犬が「アイコンタクトをすると褒められる・ご褒美がある」＝「よいことがある」と思わせることです。そうするとコミュニケーションがとりやすくなり、愛犬との絆がより深まります。

人にさわられるのを、愛犬が抵抗なく受け入れられるようになるのは大事なことです。まずは飼い主さんとのスキンシップを通して人にさわられることに慣れてもらい、ブラッシングや爪切り、耳掃除、歯磨き、シャンプーなどのケアを嫌がらずにできるようにしつけましょう。 また、散歩をするようになると、愛犬をなでようと急に手を出したり、近付いてきたりする人もいます。体をさわられることに慣れていない、あるいは苦手なワンちゃんは、自分を守るために「吠える」「噛む」などの反応をしてトラブルになる可能性もあります。そのほかにも、愛犬がもし病気になって治療を受ける際に、獣医師など家族以外の人にさわられても嫌がらないように、子犬の頃から慣れさせることが大切です。

愛犬を室内飼いする場合は、トイレの場所やルールを覚えさせることも重要なしつけです。ワンちゃんはトイレトレーニングをすることで決められたトイレの場所で、ペットシーツの上に排泄することを学習します。「できるだけ早く学習してもらいたい…」というのが飼い主さんの本音ではないでしょうか？ トイレトレーニングは、子犬がおうちにやってきた日から始めましょう。子犬の性格などにもよりますが、なるべくトイレの失敗を減らすためにはサークルを使うのがおすすめです。愛犬が病気やケガをしたり、介護が必要になったりしたときだけでなく、悪天候の日に室内に入れる場合にも、室内でトイレができる習慣がついていると安心です。